占い師になるために

占いの店舗でも占いサイトでもなんでも占い師として活動するためには、まず占い師になる必要があります。では占い師になるとはどういうことなのでしょうか。占い師になる条件や資格、必要なことはなにがあるのでしょうか。

誰でもなれる占い師

実は占い師になるのに特別に資格や条件といったものは存在しないのです。
たとえば医者はたくさんの勉強をして医師免許を取得して研修を受けてようやく医者と名乗れます。たとえば美容師は専門の学校で学び、国家試験を通って免許を取得して美容師になれます。では占い師は?
占い師ははっきり言ってしまえば「私は占い師です」と名乗ればそれだけで占い師になれます。免許や資格も、届け出も何も必要ありません。自分で占い師だと言えばそれだけで占い師になれてしまうのです。

知識と技術が肝心

とはいえ、占いのことを何も知らない、一つも占いができないような人が「私は占い師」と言っても誰も信用しません。それどころか、何もできないのに占い師の名を騙っていると詐欺師扱いになってもおかしくありません。
自由に名乗れる占い師ですが、必要最低限、占いの知識や技術は持っておくべきです。占いのことを学び、せめて一つでも使用できる占術を持ってから占い師だと名乗ったほうが良いでしょう。

占いの学び方

では占いについてどのように学べばいいのでしょうか。先程の例でいえば医者になるためには医学部のある大学で、美容師になるためには美容の専門学校で学ぶことができました。では占いはどこでどのように学ぶのでしょうか。
占いについての勉強法はいくつかあります。必ずしもこれをしてこの道を通りなさい、といったことはないので、自分のタイプや都合に合わせた学習法を選ぶと良いでしょう。

学校で学ぶ

実は占いにも美容師と同じように占いを学ぶための専門学校が存在します。占い師や占い会社が設立しているところが多く、体系的に占いを学ぶことができます。
期間や費用は学校によって異なります。1年~2年かけてびっしりと学ぶところもあれば、1か月くらいの短い期間で終えるところもあります。費用も数万円~数十万円と場所や受講回数によって異なります。
学校で学ぶ際の大きな問題が費用と場所です。学校で学ぼうとすると少なくとも数万の出費がかかりますし、さらに通学に電車などを使う場合は交通費もかかります。そもそも占いの学校はほとんど都市部にしかないため、地方民は通うことすら難しいです。

独学で学ぶ

学校で学ぶのが難しいという場合は独学という方法があります。自分で教科書を用意し、自分で学習していくスタイルです。学校とは違い、何から始めなければいけない、何をしなければいけないといった決まりはないため、自分のペースで学んでいくことができます。
独学で学ぶ場合、最低限教科書となる本とまとめるためのノート、タロットなどに使う道具があれば勉強は可能です。余計な受講料などはかからないので、比較的安価で済みます。しかし、もしわからない点があったとしても、質問できる人がいない、実践の相手になってくれる人を見つけにくい、モチベーションが続かないといった難点もあります。

占い師に師事する

最も確実な勉強法は、実際に占い師として活躍している人に師事する…つまりは弟子としていろいろ教えてもらうという方法です。昔はこの方法が一般的でしたが、最近では弟子を取ってくれる占い師が少なくなり、占い師の弟子になるというのはとても難しいものになりました。
なぜ弟子を取らなくなったのかというと、せっかく弟子に迎え入れても態度が不真面目だったり、理想と違うとすぐに辞めてしまったりする人が多いというのが理由としてあるようです。
なので、もし弟子を受け入れているという占い師がいたらそれはチャンスです。占い師の弟子になることで、占いの技術はもちろん、接客や身の振舞い方など、他では絶対に学べないことも学べるでしょう。

大事なのはコツコツと努力を続けられるかどうかです。どんな学習環境であれ、まじめにこつこつとひたむきに頑張れる人こそ、占い師に向いているでしょう。